医学的には尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と言い、おもに思春期男女に多くみられ、性ホルモンのバランスによるものとされ、月経前の女性も症状があらわれる。エストロゲン、プロゲステロン【女性ホルモン】が減少し、アンドロゲン【男性ホルモン】が増加すると皮脂分泌が過剰になり毛包内へ皮脂が溜まりニキビとなる。ほかに原因としては胃腸障害、便秘、睡眠不足、食事の不摂生、皮膚の不衛生なども関係があると考えられています。
思春期ニキビには、小柴胡湯で自律神経を正しく調整し、体質改善を行い、四物湯で性ホルモンのバランスを整える。菌の抑制作用があるといわれている柴胡、黄芩なども用いる。月経前ニキビには加味逍遥散や黄連解毒湯を使用することもある。尚、ニキビにはいくつかのタイプがある為、タイプ別に対処していくこと。
赤ニキビ:【熱】タイプに多い。顔がほてり、かゆみがあり、化膿しやすい。体内の余分な熱をとって、膿を出す作用のある漢方薬を用いる。
青ニキビ:【瘀血】タイプに多い。赤ニキビが悪化し、青紫っぽい色へと悪化したものでニキビあとがなかなか消えない。血行をよくし、水の巡りをよくすること。
白ニキビ:【気虚】【血虚】タイプに多い。ツヤがなく、生理後に口まわりなどにできやすい。身体や皮膚に熱がこもるのを防ぐようにする。
桂枝茯苓丸 けいしぶくりょうがん |
うっ血性体質のもの。婦人。下腹部に抵抗圧痛があり月経異常があるもの。 |
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十味敗毒湯 じゆうみはいどくとう |
皮疹初期で化膿傾向、炎症があるもの。アレルギー体質のもの。 |
清上防風湯 せいじょうぼうふうとう |
特に思春期の男女の熱感があるニキビに適応。 |
桃核承気湯 とうかくじょうきとう |
頭痛、めまい、のぼせがあり、比較的体力がある。便秘のもの。 |
当帰芍薬散 とうきしゃくやくさん |
痩せていて色白。冷え性のもの。 |
小柴胡湯 しょうさいことう |
中肉中背で心下部につかえる感じがあり、一般的に体質改善で用いる。 |
大柴胡湯 だいさいことう |
心下部が硬く張っていて比較的体力があるもので、他の漢方を用いても効果のないもの。 |
加味逍遥散 かみしょうようさん |
虚証で疲れやすく、精神不安があるもの。 |
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