一日中だるい、疲れが取れないなど、疲れには程度や症状も様々です。そして疲れやだるさは、色々な病気の予兆の可能性があり放っておくのは危険です。貧血、肝機能低下、甲状腺機能異常、胃腸機能低下、うつと内科の分野も様々です。先ずは内科などにかかり検査が必要です。しかしそこでは「検査値等の異常はなし」と言われた場合でも、疲れの不調があるときは身体が病気の手前の未病の状態です。放っておかずに気血水の状態を考えた漢方薬を取り入れ身体のバランスを整えましょう。
気が不足した状態の気虚(ききょ)の場合は、疲れや、意欲低下がよく起こります。これが進むと血虚(けっきょ)と呼ばれる血不足を生じ、脳に栄養を送る血が不足すると、不眠やぼんやり、もの忘れなどを起こします。もちろん身体の栄養が巡られないため、動悸、めまい、全身倦怠感を生じます。
補中益気湯 ほちゅうえっきとう |
気虚で元気がなく体力がないタイプ、胃腸の働きが元々弱い |
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六君子湯 りっくんしとう |
気虚で胃炎や食欲不振、膨満感、吐き気、むねやけ、ゲップなどある |
十全大補湯 じゅうぜんだいほとう |
貧血傾向で虚弱、時に寝汗がある |
当帰芍薬散 とうきしゃくやくさん |
冷え性で貧血傾向がありめまいや肩こりがある |
加味逍遥散 かみしょうようさん |
精神的ストレスや不眠がある |
加味帰脾湯 かみきひとう |
心身が疲れて血色が悪く不眠や不安がある |
小柴胡湯 しょうさいことう |
食欲がなく胃弱で疲れやすい、みぞおちあたりに圧迫感がある |