「不眠症」
寝つきが悪い入眠障害、眠りが浅く熟睡できない、睡眠の途中で目が覚めてしまう中途覚醒などがあります。原因として精神症、精神疾患、身体疾患、かゆみ痛み熱など体の状態、明るさ騒音など外部環境、アルコール依存症などが挙げられます。一般的な不眠症としては、精神症の不眠症をいいます。
「イライラ」
精神的に落ち着かなく、些細なことでもカーっとなり怒りっぽくなり、時には眠れないこともあり、このことで体の不調を引き起こすこともあります。
「不眠症」の漢方治療では、釣藤鈎ちょうとうこう、柴胡さいこ、黄連おうれん、酸棗仁さんそうにん、牡蛎ぼれいなどの鎮静作用のある生薬を含む漢方薬を使用します。また、清熱薬でもある黄芩おうごん、山梔子さんししも使用する場合もあります。
「イライラ」について、ストレスや怒りを受け答えてくれるのは五臓の「肝」です。この肝の傷つき疲れをいやしてくれる柴胡さいこをベースとした漢方薬を使用します。
柴胡加竜骨牡蠣湯 さいこかりゅうこつぼれいとう |
基本的な漢方処方で、柴胡、茯苓、竜骨、牡蛎などが配合され、神経の高ぶりで寝つきが悪い、途中で目が覚めるなどに用いられます。 |
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酸棗仁湯 さんそうにんとう |
夢などもよく見たり、熟睡できない。心身ともに元気がない。酸棗仁は気の強壮剤、知母ちもは内熱を去り鎮静、滋潤、強壮あり、川芎せんきゅうは気うつを晴らす効果あり。 |
黄連解毒湯 おうれんげどくとう |
顔が赤ら顔(顔面紅潮)、のぼせ、眼が充血、興奮状態、血圧も高めなどがある場合。 |
三黄瀉心湯 さんおうしゃしんとう |
黄連解毒湯と同じ症状で、なおかつ便秘傾向が強い方。 |
柴胡桂枝乾姜湯 さいこけいしかんきょうとう |
柴胡加竜骨牡蠣湯の症状を持つ人で、虚証タイプ(体力が弱い、気色すぐれない、ドキドキしやすい、手足の冷え、胃腸虚弱)。 |
半夏瀉心湯 はんげしゃしんとう |
神経性の下痢、時には便秘と胃腸が弱い。胸のあたりがすっきりしない。吐き気胸焼けがあることがある。不眠。 |
加味逍遥散 かみしょうようさん |
不眠症だけでなく、カッとなったり、イライラしてしまうかた。当帰、芍薬、柴胡を含む。月経前のイライラや不調を感じる人。 |
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